由紀精密では、現在世界中を飛んでいる旅客機に搭載される部品を数多く製造しております。
なかには、由紀精密が100%のシェアを持っている部品も存在します。
航空機の部品を作ることは、ただ図面に謳われている要求事項を満たしていればよいというわけではありません。
いつ作られたどんな成分の材料を使用したか?
その材料をどういう工程で誰がいつ削ったか?
どういう測定方法をして、測定器はいつ校正されたものを利用したか?
こういった情報(トレーサビリティー)を完璧に管理し、飛行機が引退するまで保管されている必要があります。
万が一飛行機が故障した際には、原因と想定されている部品の情報を全て追跡できなければいけません。
そのため、純粋に製造を行う以外のコストが大きくかかってきてしまいます。
また、もう一つの特徴は、製造ロットが少ない点が挙げられます。
自動車部品のように製造ロットが数万~数十万となってくると、その部品をいかに早く、安くつくるか?
ということを考えて、そのために最適な設備を専用で用意します。
しかし、飛行機の部品は多くても年間数千個。このためだけに専用設備を用意するほどロットがありません。
ということは、汎用的な機械を使って、頻繁に段取り替えを行う中で、いかに安いコストで製造できるかが競争力となります。
この点では、小回りの利く中小企業の出番になります。
民間の航空機の部品は決して単価が高いわけではありません。
その中で、いかに安定した品質で、きちんとした管理のもと、低コストで作るか?
この基本をしっかりと押さえることが、航空機部品を作り続けられることにつながります。
そういう意味では航空機部品受注に近道はありません。
由紀精密は、ミサイルのセンサー関連、ジェットエンジン部品、ヘリコプター部品等、
国防を担うさまざま機器に搭載される部品を製造しております。
防衛関連の部品に求められることは、民間航空機レベルの品質管理と、
民間航空機よりさらにロットの少ない受注に対する対応力、また、難易度の高い部品が多いため、
高い加工技術が要求されます。
特に、軽量化を追求するために、アルミ合金をとても薄く削り出し、その歪みが0.02以下、
あるいは、耐熱性を追求するために、難削材である、ニッケル系の合金を超高精度で削ることも要求されます。
由紀精密は、小型ロケットその他推進装置の部品、人工衛星部品等、JAXA様、東京大学様、その他民間の宇宙関連会社と
協力関係を築き、由紀精密の加工ノウハウをフルに活用した部品を提供しております。
宇宙に打ち上げる部品は、打ち上げ費用に1kg当たり数百万円とも言われ、軽量化は必須です。
さらに打ち上げ時の震動に耐え、打ち上げ後は数百度の温度変化に耐える必要があります。
こういった特殊環境に耐え、いかに軽く、いかに精度よく部品を作るか?
そこがポイントとなります。
宇宙業界と町工場というのは一見、遠い存在と思われがちですが、
町工場の持つ加工ノウハウは、まさに宇宙業界でも必要となる要素です。