2026.8.5
ニュース
由紀精密、次世代地球観測衛星「GRUS-3」7機の製造・試験を支援
〜2026年7月7日に全機打ち上げ、電波受信成功・クリティカル運用を正常に完了したことを確認〜
精密切削加工および機械設計開発を手がける株式会社由紀精密(本社:神奈川県茅ヶ崎市、代表取締役:大坪 正人、以下 由紀精密)は、株式会社アクセルスペース(本社:東京都中央区、代表取締役:中村 友哉、以下 アクセルスペース)が開発・運用する次世代地球観測衛星「GRUS-3(グルーススリー)」7機の部品製造、組み立て、および試験の支援をさせていただきました。 GRUS-3の7機は2026年7月7日午後4時12分(日本時間)に打ち上げられ、軌道投入後、全7機からのファーストボイス(最初の電波)受信、軌道上での健全性を確認するクリティカル運用を正常に完了したことが発表されています。
1. 由紀精密の支援内容
由紀精密は、GRUS-3プロジェクトにおいて、衛星の組み立てを中心に製造および試験を支援いたしました。これは、2022年に由紀精密が所属する由紀ホールディングス株式会社、アクセルスペースおよび株式会社ミスミグループ本社、キャリムエンジニアリング株式会社とともに締結した「宇宙機製造アライアンス」構築に基づき、クリーン環境を保持した専用工場を立上げ、実現したものです。
2.GRUS-3について(株式会社アクセルスペースの公式発表より)
「GRUS-3」は、アクセルスペースが運用する地球観測衛星コンステレーションの次世代機です。既存の「GRUS-1」と合わせて10機を超える体制となり、撮影頻度は従来の2〜3日に1回から1日1回へと向上します。取得される衛星データは、農業、森林監視、地図作成、災害対応など幅広い分野での活用が見込まれています。
衛星名:次世代地球観測衛星「GRUS-3」
機数:7機
打ち上げ日時:2026年7月7日(火)午後4時12分(日本時間)
打ち上げ場所:米国 ヴァンデンバーグ宇宙軍基地
ロケット:SpaceX「Falcon 9」/相乗りミッション「Transporter-17」
状況:軌道投入成功・全7機のファーストボイス受信を確認、状態は正常
運用主体:株式会社アクセルスペース
由紀精密の担当:衛星の組み立てを中心に、製造・試験を支援
3.アクセルスペースとの協業の歩み
アクセルスペースとの出会いは2009年7月の1本のメールから始まり、その後2013年11月にロシアのヤースヌイ宇宙基地より打ち上げられた小型人工衛星の筐体製造を担当させていただいたことが、由紀精密が宇宙分野に携わる契機となりました。 その後も、小型衛星の機械設計の提案や部品製造の面で協力関係を継続してまいりました。 2022年、由紀ホールディングス株式会社、アクセルスペースおよび株式会社ミスミグループ本社、キャリムエンジニアリング株式会社とともに「宇宙機製造アライアンス」構築に向けた覚書を締結し、衛星の量産体制の構築に参画しております。
4.今後の展望
由紀精密は、「ものづくりの力で世界を幸せに」をミッションに掲げています。宇宙は、その力が試される場のひとつです。今後も、宇宙などの特殊環境で求められる精度の精密加工技術から設計開発、組み立て、検査や試験までを担う人材と体制を育てながら、ミッションを持って挑戦を続ける企業のものづくりに応えてまいります。その積み重ねにより、機動力のあるサプライヤーとして宇宙業界全体の発展を足元から支える一社でありたいと考えています。
株式会社アクセルスペースについて
設立年月:2008年8月8日
本社所在地:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目3番3号 Clipニホンバシビル
代表者:代表取締役 中村 友哉
公式サイト: https://www.axelspace.com/
株式会社由紀精密について
設立年月:1961年7月
所在地:神奈川県茅ヶ崎市円蔵370
代表者:代表取締役 大坪 正人
事業内容:精密切削加工、装置・部品の設計開発、受託開発
公式サイト: https://www.yukiseimitsu.co.jp/

次世代地球観測GRUS-3のフライトモデル7機(提供:株式会社アクセルスペース)

GRUS-3のミッションパッチ(提供:株式会社アクセルスペース)
株式会社アクセルスペース 発表関連リンク:
・次世代地球観測衛星『GRUS-3』7機の打ち上げおよび電波受信成功
・次世代地球観測衛星「GRUS-3」クリティカル運用を正常に完了
・次世代地球観測衛星「GRUS-3」の初撮影画像を公開
